『座学 ― 身体と歴史を結ぶもの』開講のお知らせ
10月より開設の狛江稽古場二階にて『座学 ― 身体と歴史を結ぶもの』を開講致します。本講座は登録制講座として毎月1回、全12回に渡り開催致します。
第一回目の登録コースは田中聡氏(文筆家)を講師としてお迎えし、「技芸の古層」を主題とした講座を担当して頂きます。
― 講座概要 ―
主 題 「技芸の古層」
担当講師 田中聡
開催期間 平成28年10月〜平成29年9月(全12回)
開催日時 毎月 第3金曜日(変更あり)
夜7時より2時間程
尚、初回は10月21日(金)開催
会 場 狛江稽古場 二階
募集定員 12名
※本講座は一年間の登録制となります。
参加資格 身体教育研究所の稽古会に参加している方であれば参加できます
「技芸の古層」 世の中のはげしい移り変わりには因果も道理も適わず、精神は憂い、惑う。では、そのとき身体は、歴史の動きといかに切り結んでいただろうか。 文化から分離されていなかった身体は、文化を媒介として、世の中の変化とわたりあったにちがいありません。戦乱の続いた過酷な時代に文化的創造の頂点があったのはそのためでしょう。それは鎮魂であり、戦争状態を別次元に転化するわざでもあったかもしれません。
徳川家と豊臣家との緊張が続くなかの慶長九年(一六〇四)八月十四日、十五日、豊臣秀吉(豊国大明神)の七回忌の臨時祭礼として、京の都をあげて盛大な祭
りが催されました。とくに町衆による風流踊りは、過差な装飾と踊りで見物衆を驚かせました。この豊国祭礼を、絵師の狩野内膳と岩佐又兵衛がそれぞれ屏風画
に描いています。とくに又兵衛の祭礼図は、激しく躍動する群衆の描写に圧倒されます。じつはその群衆描写には、戦の場面が隠されていました。それは豊国祭
礼そのものの隠された一面だったとも言えます。 この豊国祭礼図に描かれたものたちを出発点として、歴史と身体とが切り結ぶところの諸相をたどってみたいと思います。そこには技芸の古層につながるものがあるような気がしています。
ということがテーマです。
― 「技芸の古層」構成 ―
一 豊国祭礼図屏風と岩佐又兵衛
〈豊国臨時祭礼の概要とその描かれ方〉
10月21日(金)19時〜
二 舞うこと・踊ること
〈動きの象徴性について〉
三 飾ること
〈日本的美学の二つの系統〉
四 歌舞音曲と社会変容
〈芸能のコスモロジー〉
五 世直り
〈神話的循環と神話の変容〉
六 徳政一揆と維新
〈互酬性と遊動性〉
七 大明神と大権現
〈豊国大明神と東照大権現〉
八 群舞する人々
〈常世虫から東京音頭まで〉
九 かぶき者
〈「悪」とその美学〉
十 文芸と身体
〈連・座・一揆〉
十一 遊芸と修行
〈技芸の道と世間〉
十二 翁と群舞
〈元和堰武と明治維新〉
(全十二回)
田中聡(たなかさとし 文筆家)
1962
年富山県生まれ。ハラノムシから寄生虫への転換に心身の近代化課程が表象されている面白さに気づいて以来、心身をめぐる諸観念の歴史を中心テーマとする。
主な著作に『電気は誰のものか――電気の事件簿』『陰謀論の正体!』『美しき天然』『不安定だから強い 武術家・甲野善紀の世界』など。また、身体教育研
究所
発行の冊子『回廊』等の編集にも参加して頂いています。
― お申し込み方法 ―
募集期限 10月
5日まで
お申込み 別紙の『座学』登録申込書にご記入の上、事務局までご提出下さい。
メール・ファクスでのお申し込みも受け付けます。
会 費 36,000円(分割納付可)
定 員 12名(定員を超える場合は事務局に於いて選抜させて頂きます。ご了承下さい)
登 録 お申し込み受付後ご登録の可否をお知らせ致します。
― 身体教育研究所 ―
〒158-0094
東京都世田谷区玉川2―9―15
電 話 03-3708-2088
ファクス 03-3700-5699